学校概要
三里小学校は、明治5年に開校している。開校140年をこえる小学校である。三里という名称は、池、仁井田、種崎の三つの村が、明治22年に合併した際に命名されたものである。
三里は、高知市の南東部にあって、北には標高140mの大平山を背に、南には、澄み切った空と黒潮流れる太平洋を校舎から望むことができ、日照時間も県内一長く温暖な地である。浦戸湾口の種崎は、約2キロメートルに及ぶ砂嘴(さし)に位置している。
大平山に面した地域は、高知県の園芸王国の草分けとして、早くからビニールハウスでの園芸栽培が盛んである。現在はショウガの栽培や「ミサトレッド」「サザンウィンド」などと呼ばれるグロリオサの花卉栽培が行われている。(平成14年にオランダで開催の国際フラワートレードショーでグランプリを受賞)
造船業については、長宗我部時代から歴史をもち、幕末には三菱創業者の岩崎弥太郎も船役人として種崎にいたと言われている。オイルショック等の一時期低迷も強いられたが、最近ではアジア向けの新造船の姿も見受けられるようになった。太平洋側には大型船が着岸できる高知新港がある。
また、校区には高知県立大学、高知医療センター、福祉施設、病院、スーパーマーケットなどがあり、職業も農業、工業、商業、公務員という様にバラエティーに富んでいる。種崎地区には千松公園もあり、松林の続く浜辺には海水浴場、目の前に伸びる浦戸大橋の後方には、坂本龍馬の銅像の立つ桂浜が望まれる。仁井田地区には龍馬の継母の家が現在もあり、龍馬19才の時、仁井田の浜で砲術の稽古をしたと言われている。隣接する仁井田吹井には武市半平太(瑞山)の生家と瑞山神社がある。明治時代にトラック諸島に渡った仁井田出身の森小弁の子孫がミクロネシア連邦の大統領にもなっている。
三里小学校は、このように自然や産業、歴史、文化に恵まれた地域を校区に持ち、校舎内に三里史談会による郷土資料室が設置されている。児童数は一時期1,600名の多きを数えていたが、昭和62年十津小学校の分離開校に伴い、中規模校となり、現在に至っている。平成17年4月には高知医療センター内に池分室が設置され、平成24年4月に新たに1学級増設された。
学級編成